肥満の遺伝子

肥満の原因となる遺伝子

糖尿病人口が成人の5割に達する民族をご存知ですか?アメリカのアリゾナ州に住むピマインディアンがそれです。ピマインディアンは肥満しやすいため、糖尿病になる確率が高いのです。

どうしで彼らは肥満しやすいのか、そこには民族特有の生活習慣が背景にありそうですが、じつは肥満をもたらす原因と考えられる遺伝子異常があることがわかってきました。

この遺伝子異常は基礎代謝を少なくさせる、省エネの働きがあります。省エネということは、エネルギーを消費しにくく、また蓄積した脂肪をエネルギーに変える働きを弱めます。つまり、太りやすく痩せにくいという最悪な遺伝子というわけです。

倹約遺伝子

この遺伝子は倹約遺伝子といわれますが、倹約遺伝子はピマインディアンだけにあるものではなく、誰しもが持っている可能性のある遺伝子です。彼らは他の民族に比べて高率で倹約遺伝子を持っていることがわかりました。では、なぜ彼らに倹約遺伝子が多いのか。

それは、彼らの祖先に関係があります。彼らはモンゴル系ですので、太古の昔、シベリア、アラスカを渡ってアメリカに定住しましたが、このとき、極寒の中で飢えと戦うために進化した遺伝子だったのです。現代では極寒も飢えもなく飽食の時代ですから、この倹約遺伝子があだとなって、肥満や糖尿病に悩まされるようになったというのは皮肉な話です。

これはピマインディアンだけの話ではなく、われわれ日本人もモンゴル系を祖先としますので、日本人の2割が倹約遺伝子を持っているといわれています。ですから、すぐに太ってしまうことで悩んでいる方は倹約遺伝子をもっているかもしれません。

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